社会保険に入る約束の意味

LINEで送る

<社会保険の加入基準>

1週間の所定労働時間と1か月の所定労働日数が通常の労働者(正社員など)の4分の3以上であれば社会保険に加入します。

会社の意向や労働者の希望とは無関係な客観的な基準です。

 

さらに、短時間労働者について、平成28101日に基準が変更されました。

1週間の所定労働時間と1か月の所定労働日数が通常の労働者(正社員など)の4分の3未満であっても、次の5つの条件を全て満たす場合には、社会保険が適用されます。

・週の所定労働時間が20時間以上

・勤務期間が1年以上見込まれること

・月額賃金が8.8万円以上

・学生以外

・社会保険の加入者が501人以上の企業に勤務していること

 

このように、社会保険に入る基準は客観的なものであり、事業主が加入手続きをしていなくても、法律上は、基準を満たせば社会保険に加入していることになります。

 

<労働者側が約束した場合>

労働者が社会保険に入る約束をした場合には「加入条件を満たしたならば加入手続きに協力する」「加入条件を満たす労働条件で働く」のいずれかの約束だと理解されます。

加入条件を満たしたのに「私は社会保険料を支払いたくない」と言う労働者がいます。この場合には事業主が期限を区切って、所定労働時間を減らすか、手続きに応じるかの選択を迫ることになります。

 

<事業主側が約束した場合>

事業主が社会保険に入らせる約束をした場合で「加入条件を満たしたならば加入手続きを行う」という約束ならば、適法に運営することの表明に過ぎません。

しかし、「加入条件を満たす労働条件で働かせる」という約束ならば、基準よりも少ない所定労働時間で労働契約をしようとすることは約束違反になります。両者で良く話し合う必要があります。

 

<労働契約は口頭でも成立する>

労働契約は、契約書を交わさなくても口頭で成立します。

しかし、「社会保険に入る約束」というのは、労働契約の成立前でも後でもできることです。

こうしたことで無用な争いが発生することは避けたいところです。

迷った時には、信頼できる国家資格者の社労士(社会保険労務士)にご相談ください。

 

2017.12.06.解決社労士