2024/12/07|842文字
<基礎年金番号>
各個人の年金加入記録は「基礎年金番号」によって管理されています。
これは、〇〇〇〇-〇〇〇〇〇〇(4ケタ-6ケタ)の形の10ケタの数字です。
この基礎年金番号は、正しく記録管理を行うためにも、1人に1つの番号であることが前提となっています。
<仮基礎年金番号>
99で始まる基礎年金番号は、仮基礎年金番号と呼ばれています。
この仮基礎年金番号を持っている人は、基礎年金番号を複数持っている可能性があります。
仮基礎年金番号が付けられたのは、年金への加入時に年金手帳が事業主へ提示されず、そのために加入届の基礎年金番号が未記入だったなど、正しく基礎年金番号が確認できなかったため、確認が取れるまでの間、仮基礎年金番号で記録の管理を行うことになっているからです。
<起こりうる不都合>
基礎年金番号が複数あると、記録管理上はそれぞれ別人の記録として取り扱われることになり、その結果、本来支払う必要のない保険料の支払案内が届くなど、年金に関する案内が正しく行われない等の問題が発生します。
<不都合の解消>
99で始まる基礎年金番号を持っている人には、「基礎年金番号確認のお願い」が郵送されます。
郵送された人が「基礎年金番号確認のお願い」に記入した内容を基に、別の基礎年金番号をダブって持っていないかの確認が行われます。
もし、99で始まる基礎年金番号を持っているのに「基礎年金番号確認のお願い」が届かない場合や、記入して返送する前に紛失してしまった場合には、お近くの年金事務所にご相談ください。
<実務の視点から>
まれに基礎年金番号を複数持っている人がいます。
基礎年金番号制度ができる前に、入社手続で勤務先に年金手帳を提示せず、しかも誤った生年月日で手続が行われた場合などが考えられます。
この場合にも、基礎年金番号を1つにまとめる手続が必要です。
お近くの年金事務所にご相談ください。