2023/08/16|598文字
<「ねんきん定期便」に基づく従業員からの申し出>
「ねんきん定期便」は個人の自宅に届きますから、「賞与の分が年金記録からもれている」という指摘が、従業員から会社に対して行われることがあります。
会社が設立以来初めて賞与を支給したような場合には、会社の担当者が、手続きを知らなかったこともありえます。
早く気づけば、すぐに年金事務所に書類を提出すれば良いのですが、賞与を支払ってから既に2年以上経過している場合には、時効期間の問題もあります。
<こんなときの対応>
会社から自主的に届出もれがあったことを申し出る場合には、「事業主からの自主的な申出にかかる申出者リスト」(賞与支払届提出もれ用)という書類が用意されています。
この書類を、事業所を管轄する年金事務所の窓口に持参して相談します。
この「申出者リスト」に基づき、届出もれとなっている従業員に、その従業員の住所地を管轄する年金事務所より「お知らせ文書」が郵送されます。
そして「お知らせ文書」を受け取った従業員は、年金事務所の窓口で記録を確認することになるのです。
「申出者リスト」については、日本年金機構のホームページからダウンロードできます。
これに必要事項を記入して、所轄の年金事務所に持参すれば良いのです。
しかし、この手続きをするにあたって不安なことがあれば、信頼できる社労士にご相談ください。
こうした手続きを代行することも社労士の業務の一つです。