2024/02/18|711文字
<新薬との違い>
医師の診断により、病院や調剤薬局などで処方される医療用医薬品は、新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)に分けられます。
新薬はその開発に多額の費用と時間がかかるため、特許権が与えられ、その新薬を独占的に製造・販売することができます。
しかし、この特許権には特許期間が設けられていて、その特許期間が過ぎると、他の医薬品メーカーでも同じ有効成分の薬を製造することが許されます。
こうして、特許権を持っていたメーカーとは別のメーカーが製造するようになった薬がジェネリック医薬品です。
<効き目の違い>
ジェネリック医薬品は、新薬と同一の有効成分を含み、効き目や安全性が同等であると厚生労働省が承認した薬です。
しかも、ジェネリック医薬品は、医薬品メーカーによって薬を飲みやすい形や大きさに変えるなどの工夫がされています。
<価格の違い>
新薬の開発には、10年~15年程度の長い期間がかかり、数百億円もの費用が必要とされています。
新薬の価格には、これが反映されています。
ところが、ジェネリック医薬品は、新薬の有効成分を利用して開発されるため、その分だけ、開発期間やコストを大幅に抑えることが可能となります。
そのため、ジェネリック医薬品の価格を安く設定することができます。
一般に、ジェネリック医薬品は、新薬に比べ、3割から5割程度安くなります。
<注意したい点>
新薬と同じ成分のジェネリック医薬品が、まだ無いこともあります。
ジェネリック医薬品は、新薬に比べて、やや供給が不安定なこともあります。
この点を確認のうえ、ジェネリック医薬品を希望すれば、医療費を節約することができます。