2026/11/03|587文字
完全月給制とはどのようなものか
完全月給制とは、欠勤や遅刻・早退があった場合でも、原則として給与を減額せず、毎月あらかじめ定められた月給額を全額支給する賃金制度です。
例えば、月給30万円の従業員について、病気や私用で1日欠勤したとしても、会社が欠勤控除を行わなければ、その月の給与は30万円のままとなります。
月給制との違い
実務上、「月給制」と呼ばれていても、多くの会社では欠勤日数や欠勤時間に応じて給与を減額する「欠勤控除ありの月給制」を採用しています。
これに対し、完全月給制では欠勤控除を行わず、所定の月給をそのまま支給します。
完全月給制のメリット
- 給与計算が簡単になる
- 従業員の生活保障につながる
- 福利厚生が充実している会社という印象を与えやすい
- 管理職や専門職など成果重視の職種と相性が良い
完全月給制の注意点
完全月給制であっても、遅刻や欠勤を理由とした人事評価や賞与査定を行うことは可能です。
また、無断欠勤が続く場合や勤務成績が著しく不良な場合には、就業規則に基づく懲戒処分を行うこともできます。
ただし、完全月給制を採用するのであれば、就業規則や賃金規程において、
- 欠勤控除を行わないこと
- 遅刻・早退の取扱い
- 賞与や人事評価への反映方法
を明確に定めておくことが望ましいでしょう。
ちなみに、就業規則に欠勤控除の計算方法が示されていない場合には、欠勤控除ができないことになっています。