特定保健指導の活用

2024/02/06|1,152文字

 

<特定保健指導とは何か>

特定保健指導とは、生活習慣病予防健診(健康保険加入者向け)や特定健康診査(扶養家族向け)の結果で、生活習慣病の発症リスクが高いと判断された人に対して、医師や保健師などの専門スタッフが生活習慣の改善をサポートする制度です。

この目的は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防や改善により、心疾患や脳卒中などの重篤な疾患の発症を防ぐことです。

特定保健指導に参加することで、健康的な生活を送るための知識やスキルを身につけることができます。

 

<特定保健指導の対象者>

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積によって高血圧、高血糖、高脂血症などの生活習慣病のリスクが高まる状態を指します。

特定保健指導の対象者は、腹囲、血糖、脂質、血圧、喫煙などの項目に基づいて判定されます。

40歳から74歳までの健康保険加入者とその扶養家族が対象となります。

 

<特定保健指導の方法>

特定保健指導の方法は、保険者や実施機関によって異なる場合がありますが、一般的には次のような流れで行われます。

 

・特定健康診査の結果をもとに、保健指導の対象者とレベルを判定する。

・対象者に保健指導の案内や同意書を送付する。

・対象者が保健指導を受ける意思を表明した場合、実施機関と連絡を取り、面談やグループ学習の日程を決める。

・初回の面談やグループ学習で、健康状態や生活習慣の現状を把握し、改善目標や行動計画を策定する。

・2回目以降の面談や通信で、行動計画の進捗や困難な点を確認し、必要に応じて目標や計画を修正する。

・最終回の面談やグループ学習で、行動計画の評価や身体変化の測定を行い、今後の継続的な取り組みを促す。

 

<特定保健指導の目的と効果>

特定保健指導の目的は、生活習慣病の発症リスクが高い人に対して、専門スタッフが生活習慣を見直すサポートをすることで、生活習慣病の予防や改善を目指すことです。

特定保健指導の効果は、対象者が自らの健康状態や生活習慣について気づき、目標を設定し、行動を変えることで、血圧や血糖値、腹囲などの生活習慣病の危険因子を改善することが期待されます。また、生活習慣病の発症や重症化を防ぐことで、医療費の削減や健康寿命の延伸にも貢献することができます。

 

<特定保健指導の活用>

特定保健指導は、自分の健康に関するセルフケアをできるようになることが大事なポイントです。特定健診の結果に基づいて、保健指導の対象となった方は、ぜひ受けてみましょう。

あくまでもメタボ予備軍に対する指導です。すでにメタボと認定された人には治療が必要です。予備軍からメタボに転落しないように指導するわけです。

ですから、この指導を受けるのは恥ずかしいことではありません。指導を受けずにメタボになってしまうことのほうが恥ずかしいのです。

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