2026/01/21|1,112文字
人手が足りないのなら、もっと積極的に採用すればいいのではないかと思うかもしれません。しかし現実には、人手不足の会社ほど採用がうまくいかないことが多いのです。これは単なる悪循環ではなく、構造的な理由があります。
- 採用活動をする“時間”がない
人手不足の会社では、今いる社員が日々の仕事で手一杯になっています。
・求人票を作る
・応募者と連絡を取る
・面接の日程調整をする
・面接を行う
・内定後のフォローをする
これらはすべて「人と時間」が必要です。
しかし、人手不足の会社ではこの“採用のための時間”を確保できません。結果として、求人を出しても対応が遅れたり、応募者への連絡が滞ったりして、採用のチャンスを逃してしまいます。
- 応募者から見て魅力が低く映る
人手不足の会社は、外から見ると次のように映りやすいです。
・仕事がきつそう
・長時間労働になりそう
・余裕がなさそう
・教育してもらえなさそう
応募者は「働きやすさ」や「安心して成長できる環境」を求めるため、こうした印象の会社には応募しにくくなります。
つまり、人手不足そのものが“求人の魅力を下げる要因”になってしまうのです。
- 教育する余裕がない
新しい人を採用しても、すぐに戦力になるわけではありません。
多くの場合、次のような教育が必要です。
・業務のやり方を教える
・社内ルールを説明する
・ミスをフォローする
・定期的に相談に乗る
しかし、人手不足の会社では教育担当者も忙しく、丁寧に教える時間がありません。
その結果、
・新人がすぐ辞めてしまう
・戦力化が遅れる
・さらに人手不足が深刻化する
という悪循環が起きます。
- 給与や待遇を改善する余裕がない
人手不足の会社は、売上や利益が安定していないことも多く、次のような改善が難しくなります。
・給与アップ
・休日日数の増加
・福利厚生の充実
・働き方改革への投資
応募者は複数の会社を比較するため、待遇が見劣りすると応募が集まりません。
つまり、「採用したいけれど、待遇を上げる余裕がない」というジレンマに陥ります。
- そもそも求人を出すための費用が負担になる
求人広告や紹介会社の利用には費用がかかります。
・求人広告:数万円〜数十万円
・人材紹介:採用者の年収の20〜30%が手数料
人手不足の会社ほど資金に余裕がなく、十分な採用予算を確保できません。
そのため、求人を出しても露出が少なく、応募が集まりにくくなります。
- 社内の雰囲気が悪くなり、さらに採用が難しくなる
人手不足が続くと、社員の負担が増え、次のような問題が起きやすくなります。
・不満が溜まる
・ミスが増える
・離職者が出る
・職場の空気がピリピリする
こうした雰囲気は応募者にも伝わりやすく、「ここで働くのは不安」と感じられてしまいます。