出産を機に離職した人の採用

2025/12/02|1,228文字

 

出産を機に離職した人の採用>

出産や育児を理由に一度仕事を離れた方を、再び職場に迎え入れることを指します。特に女性に多いケースですが、近年では男性の育児離職も増えています。

このような方々は「ブランク(離職期間)」があるため、採用側が不安を感じることもありますが、実は企業にとって大きなメリットがある採用方法でもあります。

 

なぜ出産で離職する人が多いのか>

出産・育児は生活が大きく変わるタイミングです。特に次のような理由で離職する方が多くいます。

・保育園に入れないなど、育児との両立が難しい

・長時間労働や残業が多く、家庭とのバランスが取れない

・職場に育児への理解が少ない

・配偶者の転勤など、家庭の事情で退職せざるを得ない

 

採用する企業側のメリット>

出産を機に離職した人を採用することには、次のようなメリットがあります。

  1. 即戦力になりやすい

多くの方は、出産前に正社員やパートとして働いていた経験があります。業務スキルや社会人マナーが身についているため、研修コストが少なくて済みます。

  1. 定着率が高い傾向

「もう一度働きたい」という強い意志を持っている人が多く、職場に馴染めば長く働いてくれる可能性が高いです。

  1. 多様性のある職場づくりに貢献

子育て経験者がいることで、職場全体の理解や配慮が進み、働きやすい環境づくりにつながります。

 

採用時に気をつけたいポイント>

  1. ブランクを気にしすぎない

「○年間働いていなかったから不安」という声もありますが、本人のやる気や過去の経験を重視しましょう。

  1. 柔軟な働き方を提案する

時短勤務、在宅勤務、フレックスタイム制など、家庭と両立しやすい制度があると、応募者の安心感が高まります。

  1. 面接では「働き方の希望」を丁寧に確認

「週何日働けるか」「子どもの急な病気のときはどうするか」など、現実的な働き方をすり合わせておくと、入社後のミスマッチを防げます。

 

助成金などの制度も活用できる>

出産・育児で離職した人の再就職を支援するための助成金制度があります。

・両立支援等助成金(再雇用者評価処遇コース)

出産・育児で離職した人を再雇用し、一定の条件を満たすと企業に助成金が支給されます。

・トライアル雇用助成金

ブランクのある人を試用期間付きで雇用し、継続雇用につながった場合に支給されます。

これらを活用すれば、企業側の負担を軽減しながら採用が可能です。

 

実際の職場での工夫例>

・子どもの行事や急な発熱に対応できるよう、シフトに余裕を持たせる

・子育て経験のある社員がメンターとしてサポート

・「おかえりなさい制度」など、元社員の再雇用制度を整備

 

<実務の視点から>

出産を機に離職した人の採用は、単なる人手不足対策ではなく、企業文化の柔軟性や多様性を高めるチャンスです。

「子育てが落ち着いたら、また働きたい」と思っている人はたくさんいます。そうした人たちに「あなたの経験を活かせる場所がここにある」と伝えることが、企業の魅力を高め、持続可能な組織づくりにつながります。

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