2022/10/14|406文字
<転籍出向の場合>
出向とはいうものの、転籍し完全に所属が移っています。
給与の支払者は出向先ですから、雇用保険は出向先で入り、雇用保険料も出向先でカウントされます。
労働環境の管理も出向先ですから、労災保険も出向先で適用され、労災保険料は出向先の負担となります。
<在籍出向の場合>
社籍が出向元に残ったまま、出向先で働く場合です。
給与の支払者は出向元ですから、雇用保険も出向元で入り、雇用保険料も出向元でカウントされます。
しかし、労働環境の管理は出向先ですから、労災保険も出向先で適用され、労災保険料は出向先の負担となります。
この場合、雇用保険と労災保険とで、保険料の負担者が異なることになります。
<不明確な場合>
「転籍出向」「在籍出向」ということばを一般とは異なる意味で使っている会社や、どちらか明確ではない場合でも、給与の支払者が雇用保険料を負担し、労働環境の管理者が労災保険料を負担すると考えればよいのです。