トラガール

2022/06/11|998文字

 

<「トラガール促進プロジェクト」サイト>

令和4(2022))年6月7日、国土交通省が、女性トラックドライバー(トラガール)の多様な働き方・キャリア形成等の魅力や企業のトラガール活躍推進方策を紹介する「トラガール促進プロジェクト」サイトを全面リニューアルしました。

運送業での人手不足解消や女性活躍推進といった政策を背景に、トラガールを目指す人やトラガールのさらなる活躍を目指す経営者等へ有益な情報を発信することを目的として、国土交通省が平成27(2015)年に開設しました。

この中の企業向け情報では、トラガール促進のメリットを次のように説明しています。

 

<企業イメージの向上>

女性が働けるほど安全管理や教育がしっかりしている企業として評価されます。

また、女性がトラックを運転していることで「対応がソフトで安心」「細かな気配りが嬉しい」など、企業のイメージ向上につながることもあります。

 

<コミュニケーションの円滑化>

従業員同士の会話が増え、社内の風通しがよくなります。

現場でのコミュニケーション能力が高い人が多く、女性を採用することで職場環境が整備され、若年層や中高年男性ドライバーも含め、職場全体の働きやすさが向上します。

 

<ドライバー不足の解消>

女性を育成することで女性の応募が増え、労働力不足の解消につながります。

また、女性ドライバーが働きやすい環境は若年層が求める職場環境にも通じているため、若年層採用にも効果があります。

 

<営業力の強化>

荷扱いやお客様を含めた取引先や周囲への対応が丁寧なため、荷主からの評判が良くなり、業績の向上に貢献が期待できます。

また、女性の視点からの新鮮な提案がなされることで、営業力の強化につながることもあります。

 

<解決社労士の視点から>

女性トラックドライバーとしての能力を備え、意欲に溢れている人でも、昭和時代には活躍の場が殆ど与えられて来なかったという実態があります。

いち早く、女性トラックドライバーの労働環境を整え、活躍の場を提供している企業では、有能な人材の確保に成功しています。

こうした動きは、バスやタクシーのドライバーでは先行して見られました。

建設業、土木業、引越業のように、まだまだこれから女性の活躍が期待される業種もあります。

男性従業員の比率が高い業種では、積極的に女性の採用に取組むことで、人材不足の予防・解消を狙ってはいかがでしょうか。

 

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