法定三帳簿の一つである出勤簿

2022/01/31|477文字

 

労働基準監督署の立入調査

 

<出勤簿の重要性>

会計検査院がハローワークを通じて会社の調査に入る場合には、この出勤簿の提出を求めてきます。

それだけ出勤簿は重要視されているということです。

 

<出勤簿の体裁>

たしかに出勤簿を使用している会社も数多くあります。

その内容は、出勤日、公休日、休暇、欠勤など1日単位で区分して記入し、1か月単位で集計したものがほとんどです。

これは、給与計算や年次有給休暇管理の補助簿として用いられています。

ところがハローワークに持参すると「これは出勤簿ではない」と言われてしまいます。

 

<法定帳簿としての出勤簿>

ハローワークの想定する出勤簿は、出勤日の始業時刻と終業時刻が明示されていて、1か月の勤務時間が集計されたものです。

パソコンで勤務時間を管理している会社であれば、それが出勤簿の代わりになりますから、求めに応じてすぐに印刷できる状態であれば別に作る必要はありません。

また、タイムカードを適正に使用していれば、これが出勤簿の代わりになります。

出勤簿を本当に必要とするのは、出勤簿によって勤怠管理をしている一部の会社だけということになります。

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