2022/01/21|577文字
会社に都合よく就業規則を変更する
<就業規則の内容>
就業規則には、次の3つの内容が織り込まれています。
・職場のルール
・労働契約の共通部分
・法令に定められた労働者の権利・義務
どの規定が3つのうちのどれにあてはまるのか、一見しただけではわかりません。
また、一つの条文に複数の内容が含まれていることもあります。
<職場のルール>
「就業規則」という名前の通り、働くにあたって労働者が職場で守るべきルールです。
学校の校則は、学校で生徒が守るべきルールをまとめたものですが、これの会社版です。
ですから、会社ごとに会社の実情に合わせた内容となっています。
<労働契約の共通部分>
同じ会社の中でも、勤務地、業務内容、給与・時給などは、労働者ごとにバラバラです。
しかし、会社全体で見ると、正社員は正社員の、パートはパートの共通部分があります。
たとえば、出張したときの旅費や手当の定めは、これに当たります。
「正社員」というのは、法律用語ではありません。
ですから、「正社員」の定義も会社ごとに就業規則の中で定めておく必要があります。
<法令に定められた労働者の権利・義務>
会社は労働者に対して、法令に定められた労働者の権利や義務さらには各種制度について、重要なものを周知する義務を負っています。
これを個別に説明していたのでは手間がかかりますから、就業規則の内容に盛り込んで、就業規則の周知として行っています。