自覚のない糖尿病の重症化防止

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<国民健康保険における糖尿病性腎症重症化予防の取組>

厚生労働省が平成30(2018)年12月28日、国民健康保険における糖尿病性腎症重症化予防の取組を調査報告書に取りまとめ公表しました。 

高齢化の進行に伴い、生活習慣病が増加し、中でも糖尿病は、初期段階では自覚症状が無いため、長年放置されると、糖尿病性腎症の重症化進行により人工透析による治療が必要となるリスクがあります。

この場合、患者本人だけでなく家族の苦痛は著しく、合併症などにより勤務が困難となるケースも少なくありません。

 

<メタボリックシンドローム>

会社は定期健康診断など、法定の健康診断を実施しています。血糖値の高い受診者に対しては、健診機関から生活上の注意に関するパンフレットが配布されることもあります。

たしかに、糖尿病の目安となるのは、第一に血糖値ですが、他にも血液検査のHbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)やBMIも参考になります。

また、内臓脂肪の蓄積による肥満をもとに、軽い高血糖、高血圧、高脂血症などが重なって起こっている病態は、「メタボリックシンドローム」といわれ、心筋梗塞や脳梗塞が起こりやすいだけでなく、将来的に高い確率で糖尿病になることがわかっています。

 

<特定保健指導>

日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のために、40歳から74歳までの人を対象に、メタボリックシンドロームに着目した特定健診が行われています。

この特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる人に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをします。これが特定保健指導です。

あくまでもメタボ予備軍に対する指導です。すでにメタボと認定された人には治療が必要です。特定保健指導では、予備軍からメタボに転落しないように指導するわけです。

特定保健指導を受けてもメタボ予備軍から抜け出せない人には、医師の受診をお勧めすることになります。

 

2019.01.04.解決社労士