LGBTの記事

東京都府中市も、平成31(2019)年4月1日にパートナーシップ宣誓制度を開始します。

府中市では、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催等を契機として、一人一人が互いに人権を尊重し、多様性を認め合う共生社会の実現を目指し、「パートナーシップ宣誓制度」を実施するものです。

以下、平成31(2019)年3月21日に府中市の広報誌『広報ふちゅう』で発表された内容です。

 

<パートナーシップ>

互いを人生のパートナーとし、相互の協力により、継続的な共同生活を行い、又は継続的な共同生活を行うことを約した、一方又は双方が性的マイノリティ(典型的とされていない性自認や性的指向を持つ者をいいます。)である2人の者の関係のことをいいます。

パートナーシップ宣誓制度は、一方又は双方が性的マイノリティである2人の関係について、パートナーの関係にあることを証明する制度です。

 

<宣誓できる人>

次の条件をすべて満たすことが必要です。

・パートナーシップの関係にあること。

・成年であること。

・住所について、次のいずれかに該当すること。

1.宣誓をしようとする者の双方が府中市( 以下「市内」という。) の同一所在地に住所を有しており、同一世帯であること。

2.宣誓をしようとする者の一方が市内に住所を有し、他方が当該住所を自らの住所とすることを予定していること。

3.宣誓をしようとする者の双方が市内の同一所在地に住所を有することを予定していること。

・配偶者がいないこと。

・宣誓をする相手方以外の者とのパートナーシップがないこと。

・直系血族又は三親等内の傍系血族もしくは直系姻族の関係にないこと。

 

 なお、「直系血族又は三親等内の傍系血族もしくは直系姻族の関係」とは、次のような関係をいいます。

直系血族…祖父母、父母、子、孫等

三親等内の傍系血族…兄弟姉妹、伯父伯母、叔父叔母、甥姪

直系姻族…子の配偶者、配偶者の父母・祖父母等

 

<宣誓に必要なもの>

〇世帯全員の住民票の写し

1人1通ずつお持ちください。(3ヶ月以内に発行されたもの)

本籍地及び世帯主との続柄の表示は不要

同一世帯になっている場合は、2人分の情報が記載されたもの1通で可

(転入を予定している方)その事実が確認できる書類(売買契約書や賃貸借契約書等)を提出してください。なお、転入後速やかに「世帯全員の住民票の写し」を提出して下さい。

 

〇配偶者がいないことを証明する書類(戸籍抄本・独身証明書等)

1人1通ずつお持ちください。(3ヶ月以内に発行されたもの)

独身証明書や戸籍抄本は、本籍地の市町村で取得できます。

外国籍の方の場合は、配偶者がいないことを確認できる書面に日本語の翻訳を添えて提出(婚姻要件具備証明書等)

 

〇本人確認書類

個人番号カード、運転免許証、一般旅券、在留カード、官公署が発行した免許証、許可証又は資格証明書等(宣誓をしようとする者本人の顔写真が貼付されたもの)

 

<宣誓の流れ>

(1)電話またはメールで事前予約

事前に政策総務部政策課へ、電話またはメールで手続希望日等をご連絡ください。

申請の日時・必要書類などを調整・確認します。(宣誓希望日の7日前まで)

TEL:042-335-4010      

電話受付:月曜日から金曜日 午前8時30分から午後5時(祝休日・年末年始は除く。)

メール:kikaku04@city.fuchu.tokyo.jp

 

(2)書類提出

予約した日時に、必ずお二人そろってお越しください。

必要書類をご持参ください。

宣誓の受付:月~金 午前8時30分~午後5時(祝休日・年末年始は除く。)

受付場所:市役所1階市民相談室

 

(3)内容確認

提出された書類について、パートナーシップ宣誓の要件を満たしているか確認します。

書類に不備や不足等がある場合等は、宣誓日を延期させていただくことがあります。

 

(4)宣誓書受領証の交付

宣誓書の写しを添えて「パートナーシップ宣誓書受領証」を2部交付します。

 

2019.03.23.解決社労士

<LGBTの定義>

LGBTは、4つの性的少数者の頭文字をとったものです。

 

【LGBT】

L

レズビアン(Lesbian)

恋愛の対象が女性である女性
G ゲイ(Gay) 恋愛の対象が男性である男性
B バイセクシュアル(Bisexual) 恋愛の対象が男性・女性の両方である人
T トランスジェンダー(Transgender) 生まれた時の体に基づいて判別された性別と、本人が心の中で認識している性別とが異なる人

トランスジェンダーの中でも、出生上の性に分類されることに持続的な不快感を持ち、精神的な苦痛や生活上の問題を抱えている状態にある人を、医学的に「性同一性障害」と呼んでいます。

 

すべての企業に、LGBTへの理解と具体的な取り組みが求められています。

 

<特別ではないLGBT>

電通総研が、平成27(2015)年に約7万人を対象に実施した調査で、7.6%がLGBTに該当すると回答したそうです。これは、約13人に1人の割合です。

しかし、「あなたはLGBTのどれかに当てはまりますか?」と尋ねられて、素直に「はい」と答える人は限られているでしょう。実際には、より多くの人がLGBTに該当するのかもしれません。

LGBTは特別な存在ではないのです。

 

つまり、お客様、従業員、お取引先にも、LGBTの方がいらっしゃる可能性は高いのです。

 

企業は、性別や年齢によって、採用、教育、異動、待遇などの差別をしないように求められています。

これは、LGBTについても全く同じことが当てはまります。

 

<採用内定にあたって>

企業としては、LGBTであるか否かに関わらず、優秀な人材を採用したいと考えているでしょう。

しかし、内定を受けた学生からLGBTに該当することを明かされた企業が、戸惑いからか内定を取り消してしまうという事態も見られます。

こうした内定取消の多くは、不当なものであり無効とされるべきものですが、LGBTの立場は弱く、学生側が諦めやすいものです。

また、内定を出してくれた企業を信じてLGBTに該当することを打ち明けたのに、内定を取り消されたのですから一層ショックが大きいのです。

LGBTに該当する人について、本当に内定を取り消さなければならない特殊な業種などであれば、内定取消事由として「学校を卒業できなかった場合」「重大な罪を犯した場合」などに加えて、「LGBTに該当する場合」を書面で明示しておかなければなりません。

 

<従業員について>

性的少数者である従業員の多くは、誰にも相談できずに悩んでいます。

一方、周囲の従業員や上司は、それと知らずに接しています。

同性同士の雑談に傷つき体調を崩して休んでしまい、退職してしまうことすらあります。企業は、LGBTに該当する従業員がいることを想定して、誰でも自分らしく働ける環境を作らなければ、優秀な人材の確保がむずかしくなってしまいます。

トイレや健康診断、セクハラの定義など、企業に求められることは意外な項目にも及びます。

しかし、最初に取り組むべきことは、LGBTに対する理解を深めるための社員研修だと思います。もちろん、経営トップをはじめ、幹部社員は特に深い理解を求められます。

特定非営利活動法人「虹色ダイバーシティ」等の団体に講師の派遣を依頼できる場合もありますので、必要に応じて相談すると良いでしょう。

 

<就業規則の整備>

厚生労働省が公表しているモデル就業規則の最新版(平成30(2018)年1月版)は、次のように規定しています。

 

【その他あらゆるハラスメントの禁止】

第15条  第12条から前条までに規定するもののほか、性的指向・性自認に関する言動によるものなど職場におけるあらゆるハラスメントにより、他の労働者の就業環境を害するようなことをしてはならない。

 

上記のうち「第12条から前条まで」というのは、パワハラ、セクハラ、マタハラ、パタハラ、ケアハラなどを指します。

いずれにせよ、「性的指向・性自認に関する言動」という言葉が入っています。LGBTのうち、LGBは性的指向ですし、Tは性自認に関することです。

就業規則には、こうした規定が必須のものとなっていますし、LGBTについて従業員の全員に理解できる内容となっている必要があります。

 

大企業の従業員であれば、同性パートナーへの福利厚生の適用も期待が高まっていることでしょう。

結婚した時に支給される結婚祝い金や結婚休暇等を、同性間のパートナーについても適用する旨の規定が、就業規則に欲しいところです。

もちろん、お祝い事だけでなく、育児、介護等の特別休暇や結婚以外の慶弔見舞金の対象にすることも考えられます。

これらを運用するには、同性間の事実婚や同性パートナーとの同居を届け出る「パートナー届」のような制度も必要となります。

 

<企業のメリット>

LGBT該当者の中からも優秀な人材を採用できるようになりますし、定着率も向上します。

また、LGBT該当者向けの商品やサービスの開発にも有利です。

何より、企業のイメージアップにつながります。

 

2018.11.17.解決社労士