やさしい日本語版「生活・仕事ガイドブック」の活用

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2020/03/06|1,505文字

 

<出入国在留管理庁の活動>

出入国在留管理庁は、国や地方公共団体が外国人向けに情報発信を行う際には、多言語化と併せ、やさしい日本語を用いることが重要と考えています。

令和2年2月14日、出入国在留管理庁が文化庁と連携し、在留支援のためのやさしい日本語の必要性や、やさしい日本語の要点等を解説したガイドラインを作成する予定であることを公表しました。

この「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」は、令和2年7月頃に公表される予定です。

 

<生活・仕事ガイドブック>

出入国管理庁の外国人生活支援ポータルサイトでは、日本で生活する外国人向けに「生活・仕事ガイドブック」の日本語版、英語版、ベトナム語版、やさしい日本語版を掲載しています。

「やさしい日本語」は、日本で暮らす外国人に向けられた、普通の日本語よりも簡単でわかりやすい日本語のことをいいます。

これは、阪神・淡路大震災を契機として、地方公共団体等を中心に言い換え表現等が研究されてきたものです。

やさしい日本語版「生活・仕事ガイドブック」は、すべての漢字にふりがなが振られています。

 

【「生活・仕事ガイドブック」の構成】

第1章 日本に住むために必要なこと

第2章 市役所、区役所、町役場、村役場

第3章 日本で働く

第4章 子どもを産んで育てる

第5章 教育

第6章 医療

第7章 年金・福祉

第8章 税金

第9章 交通

第10章 緊急(急な病気や事故)・災害(台風や地震)

第11章 住む家を探す

第12章 日本の生活

 

<ガイドブックの活用法>

このガイドブックは、外国人向けの活用が予定されています。

しかし、労働関係などの用語は、日本人にとっても分かりにくいものです。

就業規則や人事関係の社内文書が、難解な表現を含んでいる場合には、社内に周知するのが難しいこともあります。

ガイドブックの「第3章 日本で働く」は、29ページで構成されていて、労働関係などの用語が分かりやすい表現で示されています。

 

【社会保険・労働保険の説明例】

日本には「社会保険」・「労働保険」というシステムがあります。国が、働いている人と会社からお金を集めて、困ったときにそのお金を使って助けます。

会社で働いている人は、給料から社会保険・労働保険(健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険)のお金が引かれます(労災保険は全部会社がお金を出します。)。

会社は集めたお金に会社のお金を足して国に渡します。

短い時間だけ働いている人は、社会保険に入っていないため、給料からお金が引かれません。自分で「国民健康保険」や「国民年金」に入ってお金を払います。

 

「健康保険」:けがや病気で病院に行くときのための保険です。

 

「介護保険」:年をとって世話をしてもらうときのための保険です。

 

「厚生年金保険」:年をとったり、病気やけがをしたりして、仕事ができなくなったときのための保険です。そして、家族のために働いていた人が亡くなったとき、家族が生活に困らないようにする保険です。70歳になっていない人が入ります。

 

「雇用保険」:仕事がなくなったり、会社をやめたあと仕事が見つからなかったりしたときのための保険です。生活の心配をしないで、新しい仕事を探すことができるように、この保険からお金が出ます。いつからいくら出るかは、やめた理由などで違いますから、家 の近くの「ハローワーク」で相談しましょう。

 

「労災保険」:仕事が原因で、働いている人がけがをしたり病気になったり亡くなったりしたときの保険です。

 

就業規則の変更案や、人事部門の発信文書を作成する際には、やさしい日本語版「生活・仕事ガイドブック」を参考にされてはいかがでしょうか。

 

解決社労士