東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例

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2020/03/02|1,621文字

 

東京都は、自転車が関与する交通事故が増加傾向にあることを受け、自転車利用者が加害者となり、高額な賠償を請求されるケースに備えるとともに、自転車の安全で適正な利用の更なる促進を図るため、東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例を改正しました。

 

<改正のポイント(令和2年4月施行)>(東京都ホームページより抜粋)

○自転車利用者、保護者、自転車使用事業者及び自転車貸付業者による自転車損害保険等への加入を義務化

○自転車小売業者による自転車購入者に対する自転車損害保険等への加入の有無の確認、確認ができないときの自転車損害保険等への加入に関する情報提供の努力義務化

○事業者による自転車通勤をする従業者に対する自転車損害保険等への加入の有無の確認、確認ができないときの自転車損害保険等への加入に関する情報提供の努力義務化

○自転車貸付業者による借受人に対する貸付自転車の利用に係る自転車損害保険等の内容に関する情報提供の努力義務化

○学校等の設置者に対し、児童、生徒等への自転車損害保険等に関する情報提供の努力義務化 

 

<改正条例の施行日>

令和2年4月1日から自転車損害保険等への加入が義務づけられます。

 

<罰則>

罰則はありません。

しかし、自転車交通事故で自転車利用者が加害者となり、高額な賠償を請求されるケースが発生しています。

万一の自転車事故に備え、保険に加入しましょう。

 

<加入手続>

保険には様々な種類があり、自転車保険や火災保険などの保険で、既に自転車事故の補償が付帯されている場合もあります。

重複して加入してしまわないよう、まず保険加入状況を確認しましょう。

個人賠償責任保険、共済等への加入に関しては、各損害保険や共済等の取扱店に確認してください。

個人賠償責任保険は、個人又は同居の家族が、日常生活で誤って他人にケガさせたり他人の物を壊したりして、法律上の損害賠償責任を負担した場合の損害を補償するもので、自転車保険等の特約になっているものや、個人単位、家族単位で加入することができるものがあります。

TSマーク付帯保険については、お近くの自転車安全整備士のいる自転車店に問い合わせてください。

TSマーク付帯保険の有効期間は点検日から1年間ですので、更新のし忘れにご注意ください。

 

<自転車損害保険等>

保険の種類は、人に掛ける保険、自転車に掛ける保険の2つがあります。

人に掛ける保険は、自転車保険のほか、自動車保険、火災保険、傷害保険の特約、学校PTAが取り扱っている賠償責任保険などがあります。

自転車に掛ける保険は、自転車販売店で、自転車の点検整備を受けた際に付けるTSマークに付帯する傷害保険と賠償責任保険があります。

 

<保険加入対象者>

自転車利用者(未成年者を除く。)、保護者、自転車使用事業者、自転車貸付業者が保険加入対象者です。

東京都内で自転車を利用する人が対象となり、都内に訪れた観光客等も含まれます。

もらったり、借りたりした自転車に乗る場合についても、自転車損害保険等に加入する必要があります。

ただし、既に加入している個人賠償責任保険が自転車事故も補償対象としている場合は、人に保険がかかっていますので、改めて個々に自転車損害保険等に加入する必要はありません。

補償内容等の詳細は加入している保険会社にご確認ください。

なお、自転車の点検修理に伴って貼られるTSマークに付帯される保険は、自転車自体にかける保険ですので、誰が利用しても補償の対象になります。

中古の自転車でもTSマークが貼ってあり、有効期限内であれば改めて保険に加入する必要はありません。

 

<保護者の義務>

保護者は、未成年の子供が単独で保険契約をすることができないため、子供に代わり保険契約をする必要があります。

保護者はその監護する18歳未満の者にヘルメットを被らせる等、自転車を安全で適正に利用することができるように必要な対策を行うことに努めなければなりません。

 

解決社労士