ペッパーフードサービスが今年も賃上げ

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<今年も賃上げ>

ステーキチェーン店「いきなり!ステーキ」などを経営するペッパーフードサービスは、正社員約700人を対象に1月から平均6%余りの賃上げをするそうです。

この会社は、昨年も1月から平均6%余りの賃上げをしています。

では、それだけ儲かっているのかというと、そうでもないようなのです。

 

<いきなり!ステーキのスタイル>

「いきなり!ステーキ」は、立ち食いそばのステーキ版のような形で、手頃な価格で食べたい量だけ注文できるスタイルのお店です。

立ち食い形式ですから、狭いお店でも高い回転率を武器に多くのお客様をこなすことができます。

これで売り上げを伸ばし、利益を確保して、高品質のステーキを低価格で提供することができるわけです。

回転率が命ですから、店内に空席が目立ったり、滞留時間が長くなったりすれば、予定通りの売り上げも利益も得られません。

 

<単なるブームだったのか>

マスコミでも「いきなり!ステーキ」はたびたび取り上げられました。

2017年は、新店が約70店も出ました。

2017年2月にはニューヨークに出店しています。

株式の話ですが、2017年5月にペッパーフードサービスが東証マザーズから東証2部へ市場の変更をしました。昇格です。さらに、2017年8月には東証1部に昇格しています。

 

<値上げも影響か>

「いきなり!ステーキ」は、食べたい量だけ注文できるスタイルですから、価格も1グラム当たりで設定されています。

ところが、仕入れが困難という理由で、たびたび値上げが行われています。

2018年の5月には、「国産牛サーロインステーキ」と「国産牛リブロースステーキ」が、1グラム当たり1円値上がりしました。これは、1割の値上げになります。

立ち食いそばでは、そこそこの分量を手頃な価格で食べられるのが利点ですが、この利点が「いきなり!ステーキ」では薄れてしまっています。

 

<会社の業績>

しかし、2018年1月~9月期の「いきなり!ステーキ」事業の売上高は、前年同期比の2倍と大幅な増収を達成しました。

その原因は、この9か月間で店舗が147店も増えたことにあります。

 

<賃上げの理由>

利益が出ているから社員に還元するのではなく、店舗数を増やしたことで、深刻な人手不足によるリスクが高まり、人材を採用し定着率を高めるため、賃上げせざるを得ないというのが本当のところだと考えられます。

順番としては、働き方改革を進めて賃金の水準を適正にしてから、新規店舗を増やすのが良かったのではないかと感じています。

 

2019.01.12.解決社労士