求人の応募者に聞きたいこと

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<公正な採用選考の基本>

採用選考に当たっては、応募者の基本的人権を尊重すること、応募者の適性・能力のみを基準として行うことが基本です。

この基本から外れた採用面接を行ってしまうと、応募者からの口コミで会社の評判が落ちてしまうこともあります。

しかし、質問したわけではないのに、応募者の方から自発的に話したことを聞き取るのは問題ありません。

 

<ハラスメント発言は厳禁>

パワハラ、セクハラ、マタハラなどの発言は、確実に避けなければなりません。

もちろん、まだ労使関係にない応募者と会社との間で、厳密な意味でのハラスメントは生じないでしょう。

しかし、応募者に対してハラスメント発言をしてしまえば、セクハラなどが横行する会社であるという印象を与えることになります。

それでも、面接担当者が自分の子供のことについて世間話をしたのに対して、応募者が興味を示して自分の子供について話したのなら、自発的に話したものとして聞き取っても良いでしょう。

 

<思想信条にかかわる事項>

宗教、支持政党、人生観、生活信条、尊敬する人物、購読新聞・雑誌・愛読書などに関することは、面接で聞いてはいけません。

しかし、「何か趣味はお持ちでしょうか」と世間話をするのは問題ありません。

「読書です」という回答に対して、「どんな本を読みますか?」と尋ねるのは不適切です。

それでも、「私はマンガばかり読んでいますよ」という世間話に対して、「夏目漱石の作品が好きです」という回答を得るのは問題ありません。

 

<応募者に責任のない事項>

応募者の努力で改善できないことを尋ねるのは人権侵害にあたります。

たとえば、本籍・出生地に関すること、家族に関すること(職業、続柄、健康、地位、学歴、収入、資産など)、住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)、生活環境・家庭環境などに関することも、面接で聞いてはいけません。

採用が決まってから、社会保険の手続きなどに必要な範囲内で申告させるようにしましょう。

それでも、面接担当者自身のことや他の従業員のことについて世間話をすると、質問したわけではないのに応募者が自分自身の話をしてくることがあります。

採用選考に当たっては、応募者の適性・能力のみを基準として行うことが基本ですが、その参考資料として応募者の自発的な発言を活用することも可能でしょう。

 

2018.09.07.解決社労士