年次有給休暇の買上げ禁止とは

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<年次有給休暇の趣旨>

年次有給休暇とは、一定期間継続勤務した従業員に、疲労回復を目的として会社が付与する有給の休暇です。

 

<買い上げが禁止される理由>

時間給で働くアルバイトなどは、有給休暇をとると給料が増えるという感覚を持つでしょう。

しかし、有給休暇の趣旨は「給料が減らないので安心して休める」というところにあります。

ですから、「対価を支払うから休むのは我慢してください」という、有給休暇買い上げは、休息を与えるという本来の趣旨に反してしまうので、原則として禁止されるのです。

 

<例外的に許される買上げは?>

年次有給休暇のうちでも、会社が法定の日数を上回って与えている場合の法定を上回る日数、2年の消滅時効にかかってしまい消えた日数、退職によって使い切れなかった日数については、買上げが許されます。

これらの場合、会社は法定の日数分の有給休暇を与えていますし、権利の消滅を救済する意味での買上げは、制度の趣旨に反しないからです。

 

<退職時の買上げ>

特に退職時の買上げは、安心して充分な引継ぎをすることに役立つでしょう。

有給休暇の消化期間だけ、退職日を後ろにずらすことも考えられますが、転職先の入社日よりも後に退職するのは不自然ですし、社会保険料が余計にかかったりしますのでお勧めできません。

 

2016.01.22.