エンバーミング 必要性

 

あまりエンバーミングをご存じない方は、エンバーミングが完全な施術と勘違いしていらっしゃる方もいます。亡くなった方は、残念ながらお戻りにはなりません。お姿もお元気だった頃に近づけるだけなのです。そう聞くと多くの方が、エンバーミングの施術料金や故人に切開を入れることに疑問を持たれてしまいます。

私の経験で、このような事がありました。

お孫さんを6人持つお爺様は、今までお元気だったのにも関わらずある日末期がんであることを病院で告げられました。様々な治療を受けましたが数か月後に帰らぬ人となりました。お写真では少しふっくらした優しい印象の方でしたが、私がご対面した時には痩せていて、眼もお口も開いていて、肌の色も変わっていました。そして、そのお孫さんたちがご対面した際には、変わり果ててしまったお爺様に泣き出してしまいました。私にはエンバーミングなしでお爺様を自然にするには限度があったので、処置のお話をすると価格にすぐには納得がいかないようでしたが、お孫さんたちのために施術をすることになりました。エンバーミング後に式場でお会いしたご家族やお孫さんたちの表情は、にこやかでお爺様の前でご生前の話で笑い声も聞こえていました。最後に、お孫さんたちが集まって私に言って下さった言葉が、「前のじいじとはちょっと違うの。前より、かっこよくなっちゃった。お姉さんはお医者さんなの?怖いじいじを直してくれたの?なんでじいじお化粧してるの?じいじ、生き返ったの?」お子様の言葉は率直であり、良い印象を持たれて旅立たれるお爺様のお顔を見るとホッとされてるように感じました。

エンバーミングは全ての故人や家族に必要な処置ではありません。しかし、様々な状況で必要になる場合もあります。

 

エンバーミングのご相談は 株式会社くぼた まで

 

Licensed Funeral Director of California/Embalmer of Hawaii

Rei Kubota

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